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異世界転生漫画の英語表現:バキ外伝新刊から学ぶ

記事まとめ

2025年6月6日、「バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ」の最終巻となる第14巻が発売された。本作は格闘漫画「刃牙」シリーズのスピンオフ作品であり、主人公の烈海王が異世界に転生するという設定で人気を博してきた。最終巻では、海神との激闘を終えた烈海王が次なる強敵を求めて新天地・魔界を目指す展開が描かれる。特に魔界の入口となる狭間島で出会う人物との邂逅が物語の鍵を握るとされている。

近年、日本の漫画やアニメでは「異世界転生」や「異世界召喚」といったジャンルが大きな人気を集めている。主人公が現実世界から異なる世界(多くはファンタジー世界)に転生・転移し、そこで新たな冒険や人生を歩むというストーリー展開だ。特に2010年代半ば以降、このジャンルは爆発的な広がりを見せ、数多くの作品が生み出されてきた。

「バキ外伝」のように既存の人気キャラクターを異世界に送り込むというアプローチは、従来のファン層を維持しながら新たな読者層も開拓する戦略として注目されている。本作の特徴は、格闘技という現実的な題材と異世界というファンタジー要素を融合させた点にある。烈海王は異世界においても己の拳一つで様々な強敵と対峙し、その強さと哲学を貫く姿が描かれてきた。

Amazon上の読者レビューを見ると、「何度予想を上回れば気が済むんだ」「まさかここでこんな話を持ってくるだなんて、夢にも思わないじゃないですか」といった反応が見られ、最終巻においても読者の期待を上回る展開が用意されていることが窺える。全14巻という長期シリーズの完結に、多くのファンが感慨深い思いを抱いているようだ。

このように日本発の「異世界転生」というコンセプトは国内外で人気を博しており、英語圏でも「Isekai」という言葉が認知されつつある。今回は、この「異世界転生」というジャンルとその英語表現について掘り下げていきたい。

Article Summary in English

On June 6, 2025, the final volume (Vol. 14) of “Baki Gaiden: Retsu Kaioh is Reincarnated into Another World and Doesn’t Mind at All” was released. This work is a spin-off of the fighting manga series “Baki” and has gained popularity with its premise of the protagonist Retsu Kaioh being reincarnated into another world. In this final volume, Retsu Kaioh, having finished his fierce battle with the Sea God, sets out for a new destination – the Demon Realm – in search of stronger opponents. The encounter with a mysterious person at the threshold island to the Demon Realm is said to be a key element of the story.

In recent years, genres like “isekai reincarnation” and “isekai summoning” have become extremely popular in Japanese manga and anime. These stories typically involve the protagonist being reincarnated or transported from the real world to a different world (often a fantasy setting) where they embark on new adventures or life journeys. Particularly since the mid-2010s, this genre has seen explosive growth, resulting in numerous works being produced.

The approach taken in “Baki Gaiden” – sending an existing popular character into another world – is gaining attention as a strategy to maintain the traditional fan base while also attracting new readers. A distinctive feature of this work is the fusion of the realistic subject of martial arts with fantasy elements of another world. Throughout the series, Retsu Kaioh has been depicted confronting various powerful enemies with only his fists, staying true to his strength and philosophy even in another world.

Looking at reader reviews on Amazon, reactions such as “How many times are you going to exceed expectations?” and “I never dreamed you would bring such a story here” suggest that the final volume has prepared developments that surpass readers’ expectations. Many fans seem to be feeling sentimental about the conclusion of this long-running series of 14 volumes.

Thus, the concept of “isekai reincarnation” originating from Japan is gaining popularity both domestically and internationally, with the term “Isekai” becoming recognized in English-speaking countries as well. In this article, we will delve deeper into this genre of “isekai reincarnation” and its expressions in English.

英語表現の解説

上記の英文の中で、特に注目すべき表現や単語をいくつか解説していきます。

「異世界転生」の英語表現

日本語の「異世界転生」を英語で表現する場合、複数の方法があります。

  • “Isekai reincarnation” – 「異世界」をそのまま “isekai” として使い、「転生」を “reincarnation” と訳す方法。日本のポップカルチャーに詳しい英語圏の読者向け。
  • “Reincarnation into another world” – より一般的な表現で、「別の世界への転生」という意味。幅広い読者に理解しやすい。
  • “Transmigration to a different world” – より文学的な表現。”transmigration” は魂が別の身体や存在形態に移動することを意味する。

本文では “Retsu Kaioh is Reincarnated into Another World” と表現しています。

タイトルの英語訳

「バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ」の英語訳は “Baki Gaiden: Retsu Kaioh is Reincarnated into Another World and Doesn’t Mind at All” としています。

これは直訳的なアプローチですが、原題の雰囲気を維持しようとしています。「一向にかまわんッッ」の部分は “Doesn’t Mind at All” と訳していますが、原題の口語的・誇張的なニュアンスを完全に捉えるのは難しいところです。

特徴的な表現と単語

英文の中からいくつかの表現を取り上げます:

  • “fierce battle” (激闘) – “fierce” は「激しい、猛烈な」という意味で、格闘シーンの迫力を表現するのに適しています。
  • “sets out for” (目指す) – 「向かう、出発する」という意味の表現。目的地に向かう行動を示します。
  • “threshold island” (狭間島) – “threshold” は「敷居、入口、境界」を意味し、ここでは「魔界への入口となる島」というニュアンスを表しています。
  • “explosive growth” (爆発的な広がり) – 急激な成長や拡大を表す表現。ビジネスや市場分析でもよく使われます。
  • “fusion” (融合) – 異なる要素が結合することを意味します。ここでは格闘技(現実的要素)と異世界(ファンタジー要素)の組み合わせを指しています。

文法的ポイント

文中の “Having finished his fierce battle with the Sea God, Retsu Kaioh sets out for…” の部分は、分詞構文を使っています。”Having finished” は完了形の分詞構文で、「~した後で」という時間的前後関係を示しています。このような構文は英語の文章をよりスムーズに、そして情報を凝縮して伝えるのに役立ちます。

また、”This work is a spin-off of the fighting manga series “Baki” and has gained popularity with its premise of the protagonist Retsu Kaioh being reincarnated into another world.” という文では、”with its premise of” という表現が使われています。これは「~という前提で」という意味で、作品の基本設定を説明する際に便利な表現です。

対談: 異世界転生を英語でどう説明する?

エイングリッシュ: 今日は「異世界転生」という日本のポップカルチャーで人気のジャンルについて英語で説明する方法を見ていくエイ!まず「異世界」という言葉自体、英語圏ではどう表現されるか知っているかな?

ふうか: えっと、「あいせかい」じゃないですか?最近海外の人も「アイセカイ」って言ってますよね!私の知り合いのアメリカ人の友達も100万回くらい使ってました!

エイングリッシュ: 100万回はさすがに誇張しすぎだと思うエイ…でも基本的には合ってるエイ!「Isekai」という言葉がそのまま英語圏でも使われるようになってきているんだ。ただ、一般的な英語表現としては “another world” や “different world” が使われることが多いエイ。

ふうか: へー!じゃあ「転生」の部分は何て言うんですか?「てんしょん」?

エイングリッシュ: 「てんしょん」は “tension” で緊張とか張力という意味になってしまうエイ。「転生」は英語では “reincarnation” が一般的だエイ。ただし、「生まれ変わり」という意味合いが強いので、別の身体で生まれ変わるという設定の場合に使われるんだ。

ふうか: なるほど!じゃあ、体はそのままで異世界に飛ばされちゃう系のやつは何て言うんですか?あれも転生ですよね?

エイングリッシュ: 日本語では両方とも「異世界転生」と言うことがあるけど、英語では区別されることが多いエイ。体ごと転移する場合は “transportation to another world” や “summoning to another world” と表現することが多いエイ。または単に “isekai transportation” とも言われるね。

ふうか: そうなんですね!じゃあトラックに轢かれて異世界に行くやつは何て言うんですか?それが一番オーソドックスな異世界転生だと思うんですけど!

エイングリッシュ: そ、それはかなり特殊な例えエイ…。でもそういうパターンは確かに多いよね。英語では “truck-kun isekai” というジョークのような表現もあるエイ。「トラック君による異世界送り」という意味で、英語圏のアニメファンの間でもネタになっているんだ。

ふうか: トラック君!かわいい呼び方ですね。でも実際にトラックに轢かれたら1000%死にますよね。ところで、烈海王さんはどうやって異世界に行ったんですか?

エイングリッシュ: 原作の「刃牙」シリーズでは、烈海王は戦いの中で命を落としているエイ。その後、この外伝では彼が異世界に転生するという設定になっているんだ。英語で言えば “After his death, Retsu Kaioh was reincarnated into another world” という表現になるね。

対談: 格闘漫画の擬音語を英語で表現しよう

エイングリッシュ: 格闘漫画の醍醐味といえば迫力ある戦闘シーンとそれを彩る擬音語だエイ!日本語の擬音語は非常に豊かで、それを英語に翻訳するのは一苦労なんだエイ。

ふうか: 「ドゴォ!」とか「バキッ!」みたいなやつですね!英語だと「BAM!」とか「POW!」みたいな感じですか?古いバットマンのテレビドラマで見た気がします!

エイングリッシュ: そうだエイ!英語のコミックでは伝統的に「BAM!」「POW!」「WHAM!」などの擬音語が使われてきたエイ。これらはシンプルだけど、インパクトのある音を表現しているんだ。

ふうか: でも日本語の擬音語ってもっと細かいですよね?「ゴゴゴゴ…」みたいな迫力を表すやつとか、「ズキューン!」みたいな変な効果音とか…英語だと表現できないんですか?

エイングリッシュ: 確かに日本語の擬音語は非常に多様でニュアンスが豊かだエイ。「ゴゴゴゴ」のような迫力や緊張感を表す擬音語は英語だと “RUMBLE” や “TREMBLE” と訳されることがあるけど、原作の雰囲気をそのまま伝えるために、英語版でも日本語の擬音語をそのまま使うこともあるエイ。

ふうか: へー!でも「ドゴォ!」って言われても外国人は意味わからないですよね?私は「ドゴォ!」と言われたら800メートルくらい吹っ飛びそうなイメージがあります!

エイングリッシュ: 800メートルは流石に…。でも確かに文化的な違いはあるエイ。だから翻訳者は単に言葉を置き換えるだけでなく、その音が表す状況や感覚を英語圏の読者に伝えることが重要なんだ。例えば「ドゴォ」は “THOOM!” や “WHAM!” などと訳されることが多いエイ。

ふうか: バキシリーズって特に擬音語がすごいイメージがありますよね。「ビクンッ」みたいな筋肉が動く音とか。あれって英語でどう表現するんですか?

エイングリッシュ: バキシリーズはまさに擬音語の宝庫だエイ!筋肉の動きを表す「ビクンッ」のような擬音語は英語だと “FLEX!” や “TWITCH!” と訳されることが多いね。でも、板垣先生の独特の世界観を表現するために、翻訳版でも独自の擬音語が作られることもあるエイ。

ふうか: なるほど!最後に一つ聞きたいんですけど、烈海王の必殺技「軍荼利」は英語でどう書くんですか?あれってすごい技ですよね!

エイングリッシュ: 「軍荼利(ぐんだり)」はサンスクリット語由来の言葉で、英語でも “Gundari” とローマ字表記されることが多いエイ。技名や固有名詞は基本的にローマ字で音写することが一般的だね。必要に応じて括弧書きで説明が加えられることもあるよ。

対談: 英語圏で人気の日本の異世界作品

エイングリッシュ: 近年、日本の異世界系作品は海外でも大きな人気を博しているエイ。英語圏ではどのような作品が特に人気だと思う?

ふうか: 「この素晴らしい世界に祝福を!」とか「Re:ゼロから始める異世界生活」とか、あとは「転生したらスライムだった件」が超人気ですよね!外国人の友達が言ってました。あ、友達って言っても実際に会ったことはないんですけど、ネットで5千年くらい前から交流してるんです。

エイングリッシュ: 5千年前…インターネットができる前だけど…まあいいエイ。確かに挙げた作品は海外でも非常に人気だエイ!英語ではそれぞれ “KonoSuba: God’s Blessing on This Wonderful World!”, “Re:Zero − Starting Life in Another World”, “That Time I Got Reincarnated as a Slime” と訳されているエイ。

ふうか: へー!日本語タイトルをそのまま直訳してるんですね。ちなみに「無職転生」も好きなんですけど、あれって英語でなんて言うんですか?

エイングリッシュ: 「無職転生」は英語では “Mushoku Tensei: Jobless Reincarnation” と訳されているエイ。「無職」という言葉を “Jobless” と直訳し、日本語の読みも併記しているんだ。こういったタイトルの翻訳方法は作品によって様々だけど、最近は日本語のタイトルをローマ字表記してから英訳を付ける形式が増えてきているエイ。

ふうか: なるほど!じゃあ「バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ」は英語で何て言うんですか?超長そうですね!

エイングリッシュ: 英語の正式タイトルは確認できていないけど、おそらく “Baki Gaiden: Retsu Kaioh is Reincarnated into Another World and Doesn’t Mind at All” のような訳になるだろうエイ。確かに長いタイトルだね!

ふうか: いやー、でも異世界転生っていいですよね。私も転生したいです。できれば巨人の世界に転生して、読売ジャイアンツを優勝に導きたいです!

エイングリッシュ: え?それは進撃の巨人の世界ってこと?それとも単に体が大きい人たちの世界?

ふうか: どっちでもないです!読売ジャイアンツですよ!野球選手として転生して、巨人軍を日本一にしたいんです!毎年優勝させてやる!!

エイングリッシュ: なんだそれ!それ異世界じゃなくてただの野球選手になりたいだけじゃん!英語で言うなら “I want to be reborn as a baseball player for the Yomiuri Giants” でいいよ!もう何でも異世界転生にすんなー!

確認テスト

この記事で学んだ英語表現を確認するためのテストです。以下の問題に挑戦してみましょう。

  1. 「異世界」を英語で表現する場合、日本のポップカルチャーに詳しい英語圏の人々が使う言葉は?
    1. Otherworld
    2. Isekai
    3. Fantasy realm
    4. Alternative dimension
  2. 次の文の空欄に入る最も適切な表現を選びなさい。
    “After his death in the original series, Retsu Kaioh was ________ into another world.”

    1. transported
    2. summoned
    3. reincarnated
    4. teleported
  3. 以下の日本語の擬音語と、それに対応する英語の擬音語の組み合わせで正しいものはどれ?
    1. ドン! – WHISPER!
    2. ゴゴゴゴ… – RUMBLE!
    3. シーン… – BOOM!
    4. ズキューン! – CRASH!
  4. 以下の文の空欄に入る最も適切な表現を選びなさい。
    “The approach of sending an existing popular character into another world is gaining attention as a ________ to maintain the traditional fan base while also attracting new readers.”

    1. problem
    2. strategy
    3. difficulty
    4. challenge
  5. 「トラック君による異世界送り」を英語で表現した際のジョークのような言い方は?
    1. truck-san isekai
    2. truck-kun isekai
    3. truck-chan transfer
    4. truck-sama reincarnation

※解答は以下に白色で表示されています。確認する場合はテキストを選択してください。

1. b, 2. c, 3. b, 4. b, 5. b

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