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Slackで大規模障害発生、ユーザーから多数の報告

記事まとめ

2025年6月9日、ビジネスコミュニケーションツールの「Slack」において大規模な障害が発生した。Downdetectorによると、ユーザーから多くの障害報告が寄せられており、通常の同時間帯と比較して有意に多い問題が報告されているという。

最も多く報告されている障害の種類は「アプリ」に関するもので全体の63%を占め、次いで「サーバー接続」に関する問題が37%となっている。ソーシャルメディア上でも多くのユーザーが障害について言及しており、「Slackの障害で仕事ができない」「スレッド周りで障害が発生している」などの声が見られる。

Slackはスチュワート・バターフィールドによって開発されたチームコミュニケーションツールであり、多くの企業や組織がリモートワークやチーム間の連絡手段として活用している。特にコロナ禍以降、在宅勤務が普及したことでその重要性は増している。

Downdetectorのシステムでは、1日を通して一定数の問題報告があるのは通常のことであるが、同じ時間帯の一般的な報告件数と比較して明らかに多い場合にのみインシデントとして報告される仕組みになっている。

また、Downdetectorでは次回のSlack障害時にいち早く通知を受け取れるサービスも提供している。ユーザーはSlackの公式ステータスページ(@SlackStatus)を確認することで、最新の状況を把握することができる。

今回の障害により、多くの企業や組織の業務に影響が出ているものと思われる。特にリモートワークを主体とする企業では、コミュニケーションツールの障害は業務効率に直接的な影響を及ぼす可能性がある。障害の詳細な原因や復旧の見通しについては、Slack公式からの発表を待つ必要がある。

English Translation of the Article

On June 9, 2025, a major outage occurred in the business communication tool “Slack.” According to Downdetector, numerous user reports of disruptions have been received, significantly more than the usual number of reports during the same time period.

The most frequently reported issues are related to the “app,” accounting for 63% of all reports, followed by “server connection” problems at 37%. Many users on social media have also mentioned the outage, with comments such as “I can’t work due to the Slack outage” and “There seems to be an issue with the threads feature.”

Slack, developed by Stewart Butterfield, is a team communication tool widely used by companies and organizations for remote work and team communication. Its importance has increased since the COVID-19 pandemic led to the widespread adoption of remote work.

Downdetector’s system considers it normal to receive a certain number of problem reports throughout the day, but only reports incidents when the number of reports is significantly higher compared to the average number of reports during the same time period.

Downdetector also offers a service to receive prompt notifications during the next Slack outage. Users can check Slack’s official status page (@SlackStatus) to stay updated on the latest situation.

This outage is likely affecting the operations of many companies and organizations. Particularly for companies that primarily rely on remote work, disruptions in communication tools can directly impact work efficiency. For detailed information about the cause of the outage and recovery prospects, we must await an official announcement from Slack.

英語学習ポイント: ビジネスITトラブルに関する表現

今回の英語翻訳の中から、ビジネスシーンでのIT障害について話すときに役立つ表現を見ていきましょう。

重要単語と表現

  • outage (障害、停電) – システムやサービスが機能しなくなった状態を表す重要な単語です。「power outage(停電)」や「network outage(ネットワーク障害)」などと使われます。
  • disruption (混乱、中断) – 通常の業務やサービスが妨げられている状態を指します。
  • issue (問題) – ビジネス英語ではよく使われる「問題」を表す婉曲表現です。「We’re having issues with our email system.(メールシステムに問題が発生しています)」
  • report (報告する) – 問題を通報するという意味の動詞、または報告書という意味の名詞として使われます。
  • incident (インシデント) – IT業界で特に使われる用語で、セキュリティ違反や障害などの出来事を指します。

文法ポイント: 受動態の使用

記事中に「numerous user reports of disruptions have been received」(多くのユーザーからの障害報告が寄せられている)という表現があります。これは受動態(passive voice)の現在完了形です。

受動態は、行為の対象(この場合は「reports」)を主語にして、行為者(誰が受け取ったか)を強調しない場合に使われます。ビジネス文書や報告では、このように客観的な表現がよく使われます。

表現パターン: 比較表現

significantly more than the usual number of reports」(通常の報告数よりも著しく多い)という表現は、状況の深刻さを伝えるための比較表現です。

「significantly more than」は「〜よりもかなり多い」という意味で、程度の大きさを強調しています。同様の表現に「considerably more」「substantially more」などがあります。

ビジネス英語の特徴: 婉曲表現

This outage is likely affecting the operations」(この障害は業務に影響を与えている可能性が高い)という表現では、断定を避け「likely」を使って婉曲的に述べています。

ビジネス英語では、特に問題や障害について話す際に、断定的な表現よりも「may」「might」「could」「likely」などを使って可能性を示す表現がよく使われます。

対談: SlackとITツールの障害を英語で説明するには


エイングリッシュ: みなさん、こんにちはエイ!今日はビジネスツールの障害について英語で話す方法を学びましょうエイ。特にSlackのような重要なコミュニケーションツールが使えなくなると大変ですよねエイ。


ふうか: あのー、エイングリッシュさん!Slackって何ですか?私、大学のサークルではLINEしか使ったことないんですけど!


エイングリッシュ: Slackはビジネス向けのチャットツールで、特に海外企業や国内でもIT企業などで広く使われているエイ。チームごとに会話を分けたり、ファイル共有したりできるんだエイ。


ふうか: へぇ〜!じゃあLINEの大人版みたいなものですね!でも、壊れちゃったら英語で何て言うんですか?「スラックがぶっ壊れた!」って言いたいです!


エイングリッシュ: そんな乱暴な言い方はビジネスではしないエイ…。プロフェッショナルな表現だと「Slack is experiencing an outage」(Slackで障害が発生している)や「Slack is down」(Slackがダウンしている)と言うエイ。


ふうか: 「ダウン」って、落ち込んでるってことですか?Slackくんが落ち込んじゃったの?慰めてあげないと!


エイングリッシュ: いや、そうじゃないエイ!ITの文脈では「down」は「機能停止している」という意味エイ。反対に正常に動いていることは「The system is up and running」(システムは稼働中)と言うエイ。


ふうか: なるほど!じゃあ私のバイト先の店長みたいですね。いつも午前中はダウンしてて、午後からアップ・アンド・ランニングになります!


エイングリッシュ: それは人間の話であって…まあいいでしょうエイ。他にも「technical difficulties」(技術的な問題)や「service disruption」(サービスの中断)という表現も覚えておくと良いエイ。


ふうか: ディスラプション?なんだか恐竜の名前みたいですね!「ティラノサウルス・ディスラプション」!


エイングリッシュ: …それは全く違うエイ。「disruption」は「中断」「混乱」という意味で、ビジネスでよく使われる重要な単語エイ。覚えておいてほしいエイ。

対談: システム障害を報告する英語表現


エイングリッシュ: さて、システム障害が発生した時、どのように報告するかも重要エイ。例えば「I’m unable to access Slack」(Slackにアクセスできません)というように具体的に状況を伝えると良いエイ。


ふうか: あ!私も英語で言ってみます!「ヘルプ!マイ・スラック・イズ・ブロークン!ナウ!ナウ!」これでいいですか?


エイングリッシュ: ふうかさん…それはパニック状態の英語エイ。もっと冷静に「I’m experiencing issues with Slack. The application keeps crashing.」(Slackに問題が発生しています。アプリケーションが繰り返しクラッシュします)というようにエイ。


ふうか: でも緊急事態ですよ!私が超重要な大学のレポートを書いていたのに、パソコンが真っ暗になっちゃったらどうするんですか!?


エイングリッシュ: それはSlackの話じゃなくてパソコン自体の問題エイ…。そういう場合は「My computer crashed and I lost my unsaved work」(パソコンがクラッシュして保存していない作業が失われました)と言うエイ。


ふうか: クラッシュって車の事故みたいですね!コンピュータも救急車呼ばないといけないんですか?


エイングリッシュ: 救急車は必要ありませんエイ…。IT用語の「crash」は「突然動作を停止する」という意味エイ。他にも「The system is unresponsive」(システムが応答しません)や「I’m getting an error message」(エラーメッセージが表示されています)という表現もあるエイ。


ふうか: 「アンレスポンシブ」…!それって「無責任」って意味ですよね!コンピュータも人間みたいに責任感持たないといけないんですね!


エイングリッシュ: いや、ITの文脈では「unresponsive」は「反応しない」という意味エイ。「irresponsible」(無責任な)とは違うエイ。


ふうか: でも結局同じじゃないですか?反応しないのは無責任ですよ!私の元彼みたいに!


エイングリッシュ: それはプライベートな話エイ…。話を戻しましょうエイ。システム障害の際には「Is anyone else having trouble with Slack?」(他の方もSlackに問題が発生していますか?)と確認するのも良いエイ。

対談: ITツールの復旧状況を英語で確認する方法


エイングリッシュ: システム障害が発生した後は、復旧状況を確認することも重要エイ。「Has the issue been resolved?」(問題は解決しましたか?)や「What’s the status of the Slack outage?」(Slack障害の状況はどうなっていますか?)と聞くエイ。


ふうか: 私も聞いてみます!「ヘイ、スラック!アー・ユー・オーケー・ナウ?」って感じですか?


エイングリッシュ: Slackに直接話しかけるわけではないエイ…。ITサポートや同僚に対して「Do you know when Slack will be back up?」(Slackがいつ復旧するか知っていますか?)というように質問するエイ。


ふうか: へぇ〜!じゃあSlackくんは意識がないんですね。


エイングリッシュ: システムの回復状態を表す表現としては「The service has been restored」(サービスが復旧しました)や「Slack is back online」(Slackが再びオンラインになりました)などがあるエイ。


ふうか: 「レストア」って聞くと、なんだかレストランみたいですね!


エイングリッシュ: 「restore」は「元の状態に戻す」という意味エイ。IT用語では「データの復元」や「システムの復旧」を指すことが多いエイ。ちなみに障害発生中の代替手段を尋ねる表現として「Is there any workaround available?」(何か回避策はありますか?)も覚えておくと便利エイ。


ふうか: ワークアラウンド?それって仕事をサボることですか?私、大学のレポート提出期限を「ワークアラウンド」したいです!


エイングリッシュ: それはサボるという意味ではなくて!「workaround」は「一時的な回避策」という意味エイ。問題を完全に解決せずとも、とりあえず目的を達成する方法のことエイ。


ふうか: あ!それって巨人の試合中継がテレビで見られないときに、ラジオで聞くみたいなことですね!巨人軍は永遠に不滅ですから、どんな方法でも応援したいんです!


エイングリッシュ: やっと分かってくれたエイ…って、最後に巨人の話?そもそもSlackの話をしてたのに、なんで急に野球の話になるんだよ!

確認テスト

以下の問題に答えて、今回学んだ英語表現を確認しましょう。

  1. システムが機能停止している状態を表す表現は?
    1. The system is up
    2. The system is down
    3. The system is around
    4. The system is over
  2. 次の文の空欄に入る最も適切な表現は?
    「I can’t access the website. It seems the server is ___________.」

    1. responsible
    2. responsive
    3. unresponsive
    4. irresponsible
  3. 「outage」の最も近い意味は?
    1. 増加
    2. 成長
    3. 障害・停止
    4. 出力
  4. システムの復旧を表す表現は?
    1. The service has been destroyed
    2. The service has been restored
    3. The service has been removed
    4. The service has been reduced
  5. 問題の一時的な回避策を英語で何という?
    1. workout
    2. workthrough
    3. workaround
    4. workover

※答えは下に白色で記載しています。見たい場合はテキストを選択してください。

1. b 2. c 3. c 4. b 5. c

関連リンク

https://downdetector.jp/shougai/slack/

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