記事まとめ
静岡県伊東市の田久保真紀市長が学歴詐称疑惑をめぐって2025年7月2日午前11時から記者会見を開いた。市長は自身の最終学歴について「東洋大学法学部卒業」と公表していたが、実際には「除籍」であったことを明らかにした。
この問題の発端は、市民からの投書により田久保市長の学歴に関して「うその記載があった」との指摘が寄せられたことである。市議会で説明を求められた市長は、6月28日に東洋大学を訪れて卒業証明書の取得を試みたところ、「大学は卒業していない」「除籍」の状態であることが判明したと説明した。
記者会見で「除籍」の認識があったかと問われた田久保市長は、「卒業したという認識だった」と答弁した。また、市民への信頼問題について追及されると、「皆さんからいただいた票、選挙期間中に示した経歴は公職選挙法上問題ない」と繰り返し説明し、法的な問題はないとの立場を示した。
この学歴詐称疑惑を受けて、市議会では百条委員会の設置方針が固められており、今後詳細な調査が行われる見通しである。一方で、専門家からは「証明を示せば終わる話で、百条委という税金の無駄遣いをせずに済む」との指摘も出ている。市長の対応と今後の展開が注目される状況となっている。
English Translation:
Shizuoka Prefecture’s Ito City Mayor Maki Takubo held a press conference on July 2, 2025, at 11:00 AM regarding allegations of academic fraud. The mayor revealed that while she had publicly stated her final educational background as “graduated from Toyo University Faculty of Law,” she was actually “expelled” from the university.
The issue began when a citizen’s letter pointed out that there were “false statements” regarding Mayor Takubo’s academic credentials. When the city council demanded an explanation, the mayor explained that on June 28, she visited Toyo University to obtain a graduation certificate, only to discover that she “did not graduate from the university” and was in an “expelled” status.
When asked at the press conference whether she was aware of being expelled, Mayor Takubo responded, “I had the understanding that I graduated.” When pressed about the trust issue with citizens, she repeatedly explained, “The votes I received from everyone and the career history I presented during the election period pose no problems under the Public Offices Election Law,” maintaining her position that there are no legal issues.
In response to this academic fraud allegation, the city council has decided to establish a special investigative committee, and detailed investigations are expected to proceed. Meanwhile, experts have pointed out that “this could be resolved by simply presenting proof, avoiding the waste of taxpayer money on a special committee.” The mayor’s response and future developments in this situation continue to draw attention.
英語学習解説
重要単語
allegation /ˌæləˈɡeɪʃən/ (名詞): 申し立て、疑惑
例: “allegations of academic fraud”(学歴詐称の疑惑)
credentials /krɪˈdenʃəlz/ (名詞): 資格証明書、経歴
例: “academic credentials”(学歴証明)
expelled /ɪkˈspeld/ (形容詞): 退学処分を受けた、除籍された
例: “expelled from the university”(大学から除籍された)
press conference /pres ˈkɑnfərəns/ (名詞): 記者会見
例: “held a press conference”(記者会見を開いた)
重要文法
受動態の活用
“she was actually expelled” – 実際には除籍されていた
受動態は主語が動作を受ける場合に使用され、ニュース記事でよく見られる表現である。
現在完了形
“The mayor has decided to establish” – 市長は設置することを決定した
過去の決定が現在に影響を与えている状況を表す。
関係代名詞
“The votes I received from everyone” – みなさんからいただいた票
先行詞を詳しく説明する際に使用される。
重要構文
“When asked…”構文
“When asked at the press conference whether…” – 記者会見で〜かと問われたとき
時間や条件を表す副詞句として頻繁に使用される。
“In response to…”構文
“In response to this academic fraud allegation” – この学歴詐称疑惑を受けて
原因と結果の関係を示す表現。
“It is expected that…”構文
“detailed investigations are expected to proceed” – 詳細な調査が進められる見通し
推測や予想を表す際に使用される。
対談: 政治ニュースの英語表現について
エイングリッシュ: さて、今回は政治ニュースの英語表現について学んでいくエイ。特に「allegation」という単語は重要だから覚えておくエイ。
ふうかさん: エイングリッシュさん!「allegation」って「アレゲーション」って読むんですか?なんかアレルギーっぽい響きですね!
エイングリッシュ: いや、全然違うエイ!「ˌæləˈɡeɪʃən」だエイ。アレルギーとは何の関係もないエイよ。
ふうかさん: でも、学歴詐称って英語で「academic fraud」なんですね。fraudって詐欺って意味ですよね?じゃあ結婚詐欺は「marriage fraud」ですか?
エイングリッシュ: それは正解エイ!でも結婚詐欺の場合は「marriage scam」の方がよく使われるエイ。fraudはもっとフォーマルな詐欺に使うことが多いエイ。
ふうかさん: じゃあ「expelled」ってやつは?私、小学生のとき給食のパンを爆発させて停学食らったことがあるんですけど、それもexpelledですか?
エイングリッシュ: なんで給食のパンを爆発させるエイ!?それは一時的な停学で「suspended」だエイ。「expelled」は完全に学校から追放されることエイよ。
ふうかさん: そうなんですね!でも記者会見の「press conference」って、なんで「press」なんですか?洋服にアイロンをかけるpressとは違いますよね?
エイングリッシュ: その通りエイ。「press」はメディア、報道機関のことエイ。印刷機のpressから来てるエイ。昔は新聞を印刷機で作ってたからエイ。
ふうかさん: なるほど!じゃあ私が毎朝コーヒーを淹れるコーヒープレスも報道機関ってことですね!
エイングリッシュ: それは全然違う!もう何でもかんでも関連付けないでほしいエイ…。
対談: 受動態の使い方について
エイングリッシュ: さて、今度は受動態について学んでいくエイ。「she was expelled」みたいに、誰が行動したかより、何が起こったかに焦点を当てる表現エイ。
ふうかさん: 受動態って、受け身の態度ってことですか?私、よく「もっと積極的になりなさい」って言われるんですけど、それと関係ありますか?
エイングリッシュ: いや、それは性格の話エイ!文法の受動態は「be動詞 + 過去分詞」で作るエイ。「The decision was made」(決定が下された)みたいにエイ。
ふうかさん: じゃあ「My heart was broken」(私の心は壊された)も受動態ですね!昨日見たドラマで使われてました!
エイングリッシュ: それは正解エイ!でもニュース記事では「The investigation was conducted」(調査が実施された)みたいに、より客観的な表現で使われることが多いエイ。
ふうかさん: でも受動態って、誰がやったかわからないですよね?それって責任逃れに使えませんか?「宿題が忘れられた」とか。
エイングリッシュ: うーん、確かに政治家がよくやる手法エイね。「Mistakes were made」(間違いが犯された)とか言って、誰が間違ったかをぼかすエイ。
ふうかさん: そうですそうです!じゃあ私も今度から「The chocolate was eaten」って言えば、誰が食べたかバレませんね!
エイングリッシュ: 口の周りにチョコついてたら一発でバレるエイ!受動態を悪用しちゃダメエイ!
ふうかさん: でも「The meeting is expected to be held」みたいに、未来のことも受動態で表現できるんですね。
エイングリッシュ: その通りエイ!「be expected to」は「〜される予定だ」という意味で、ニュースでよく使われるエイ。ふうかさんも時々いいこと言うエイね。
ふうかさん: やったー!じゃあ私も「I am expected to become a genius」って言っていいですか?
エイングリッシュ: それは期待値が高すぎる!現実的な目標から始めよう…
対談: 政治用語と日常会話の違い
エイングリッシュ: 最後に政治ニュースの英語と日常会話の違いについて話すエイ。政治ニュースは格式ばった表現が多いエイ。
ふうかさん: 格式ばった表現って、お堅い表現ってことですか?私、堅いもの苦手なんですよね。クッキーとかせんべいとか。
エイングリッシュ: 食べ物の話じゃないエイ!フォーマルな表現のことエイ。例えば「investigate」は「調べる」だけど、日常では「check out」を使うことが多いエイ。
ふうかさん: じゃあ「The mayor’s credentials were investigated」を日常的に言うと「They checked out the mayor’s background」みたいな感じですか?
エイングリッシュ: 完璧エイ!その通りエイ。ニュースでは正確性と客観性が重要だから、formal languageを使うエイ。
ふうかさん: でも「responded」も日常では「said」や「answered」でいいんですよね?なんでわざわざ難しい単語使うんですか?
エイングリッシュ: それは権威性と信頼性を表すためエイ。簡単すぎると軽く見られちゃうエイからね。バランスが大切エイ。
ふうかさん: なるほど!じゃあ私も今度から「I am proceeding to consume this delicious beverage」って言ってコーヒー飲みます!
エイングリッシュ: それは逆に変エイ!日常会話では「I’m drinking coffee」で十分エイ。使い分けが重要だって言ったばかりエイ!
ふうかさん: でも「Public Offices Election Law」って長いですよね。これも日常では短くできませんか?
エイングリッシュ: 法律の正式名称だから省略しちゃダメエイ。でも会話では「election law」くらいで通じるエイね。
ふうかさん: 分かりました!じゃあ私も政治家になったら「I have no recollection of that matter」って言って記憶にないアピールします!
エイングリッシュ: 政治家になる前に英語をちゃんと覚えろよ!
確認テスト
1. 以下の文章の空欄に適切な単語を入れてください。
The mayor faced _______ of academic fraud.(市長は学歴詐称の疑惑に直面した)
2. 「expelled」の意味として最も適切なものを選んでください。
a) 卒業した
b) 除籍された
c) 入学した
d) 留年した
3. 受動態の文章を能動態に書き換えてください。
“The investigation was conducted by the committee.”
4. 「press conference」の意味を日本語で答えてください。
5. 以下の日常的な表現をフォーマルな表現に変えてください。
“They checked out his background.”
【答え】※文字を選択すると答えが見えます
1. allegations
2. b) 除籍された
3. The committee conducted the investigation.
4. 記者会見
5. They investigated his background. / His background was investigated.