記事まとめ
あまりの恐ろしさで話題となった小説『近畿地方のある場所について』を原作とした映画版の本予告と本ポスターが解禁された。この映画は白石晃士監督が手掛け、菅野美穂と赤楚衛二がW主演を務める作品であり、2025年8月8日(金)より全国公開される。また、テーマソングは椎名林檎が書き下ろした「白日のもと」であることも発表された。
映画のストーリーは、行方不明となったオカルト雑誌の編集者の捜索から始まる。この編集者は消息を絶つ直前まで、幼女失踪事件、中学生の集団ヒステリー事件、都市伝説、心霊スポットでの動画配信騒動など、過去の未解決事件や怪現象について調査していた。同僚の編集部員・小沢(赤楚衛二)と記者の千紘(菅野美穂)は、彼の行方を捜すうちに恐るべき事実に気づく。それらの事件はすべて「近畿地方のある場所」へとつながっていたのだ。
今回解禁された本予告は、以前公開された予告映像よりも30秒ほど長く、テレビ番組や配信映像、ホームビデオと思われる映像など、不気味な多数のフッテージが含まれている。後半では椎名林檎のテーマソング「白日のもと」も確認できる。
椎名は、「ホラーは私の十八番です。こんなに恐ろしい原作の映画化に際し、主題歌をご注文いただき感激しきりです。しかし今回はおどろおどろしさを求めてのご依頼ではなさそう。軽い気持ちでお受けしたことを恥じ、この物語に重く横たわる問題に私は只管向き合いました。それは自身の問題でもあり人生に於ける最も大きな脅威で、真に迫る描写を目指すほどに苦しかった。結果、作品へ寄り添わせていただけておりましたらさいわいです。菅野美穂氏はじめキャストみなさまのお芝居を楽しみにしております。貴重な機会をくださり、ほんとうにありがとうございました」とコメントを寄せている。
この映画は「不気味すぎるベストセラー小説」と評される原作をもとに製作され、近年のホラー映画市場で注目を集めている一作だ。白石晃士監督はこれまでも『サユリ』など数々のホラー作品を手掛けてきたが、本作でも独自の恐怖表現を展開すると期待されている。
本ポスターも公開され、「この地方の■■■■について情報を求めています」というキャッチコピーが掲げられているのも印象的だ。伏せ字になっている部分が何を意味するのか、さらに謎を深めている。
ホラー映画ファンにとっては要注目の一本であり、原作小説のファンにとっても映像化された世界観を体験する貴重な機会となるだろう。
English Translation of the Article
The main trailer and poster for the film adaptation of the notoriously terrifying novel “About a Place in the Kinki Region” have been released. Directed by Koji Shiraishi with Miho Kanno and Eiji Akaso as the lead actors, the film is scheduled for nationwide release on August 8, 2025 (Friday). It was also announced that Ringo Sheena has written the theme song titled “In Broad Daylight.”
The story begins with the search for a missing occult magazine editor. Before his disappearance, this editor was investigating past unsolved cases and mysterious phenomena, including the disappearance of a young girl, a mass hysteria incident involving middle school students, urban legends, and controversies surrounding video streaming at haunted locations. Editorial staff member Ozawa (Eiji Akaso) and reporter Chihiro (Miho Kanno), while searching for their colleague, discover a terrifying truth: all these incidents are connected to “a certain place in the Kinki region.”
The newly released main trailer is about 30 seconds longer than the previously released teaser and contains numerous disturbing footage that appears to be from TV programs, streaming videos, and home videos. Ringo Sheena’s theme song “In Broad Daylight” can be heard in the latter half of the trailer.
Sheena commented, “Horror is my specialty. I’m extremely grateful to be asked to create the theme song for the film adaptation of such a terrifying original work. However, it seems that this request wasn’t made with the intention of creating something purely macabre. I feel ashamed for initially accepting this work lightly, and I’ve earnestly confronted the serious issues that lie within this story. These issues are also my own problems and represent the greatest threats in life, and it was painful to aim for truly realistic depictions. I would be happy if the result has managed to complement the work. I’m looking forward to the performances by Miho Kanno and the rest of the cast. Thank you very much for this precious opportunity.”
This film is based on an original work described as “an eerily disturbing bestselling novel” and has been attracting attention in the recent horror film market. Director Koji Shiraishi has previously worked on numerous horror films including “Sayuri,” and is expected to showcase his unique expression of terror in this work as well.
The main poster has also been released, featuring the impressive tagline “Seeking information about the ■■■■ in this region.” The meaning behind the censored part deepens the mystery even further.
This is a must-see film for horror movie fans, and it will also be a valuable opportunity for fans of the original novel to experience its world brought to life on screen.
英語学習ポイント
この英語記事には、映画や映像業界に関する専門用語や、ホラーというジャンルならではの表現が多く含まれています。ここでは、ビジネスシーンでも役立つ重要な表現を解説します。
重要単語と表現
- film adaptation (映画化作品) – 小説などの原作を映画化したもの
- notoriously (悪名高く、有名に) – 否定的な意味で広く知られていることを表す副詞
- scheduled for release (公開予定) – ビジネスでも使える「予定されている」という表現
- disappearance (失踪、消失) – 「disappear」(消える)の名詞形
- unsolved cases (未解決事件) – 解決されていない事件
- mysterious phenomena (怪現象) – 科学的に説明できない現象
- mass hysteria (集団ヒステリー) – 大勢の人々が同時に似たような症状や行動を示す心理現象
- disturbing footage (不穏な映像) – 見る人を不安にさせる映像素材
- macabre (おどろおどろしい、不気味な) – 死や暴力に関連する不気味さを表す形容詞
- earnestly (真剣に、一生懸命に) – 誠実で熱心な姿勢を表す副詞
有用な構文
1. “have been released” (解禁された) – 現在完了形の受動態。「最近完了した行為」かつ「誰かによって行われた行為」を表現する際に便利です。
2. “is scheduled for nationwide release on…” (〜に全国公開予定) – ビジネスでもよく使われる予定を伝える表現。会議やイベントの日程を伝える際にも応用できます。
3. “Before his disappearance, this editor was investigating…” (失踪する前、この編集者は〜を調査していた) – 過去の特定の時点より前の継続的な行動を表す過去進行形の使い方。
4. “all these incidents are connected to…” (これらの事件はすべて〜につながっている) – 現在形の受動態を使って現状の関係性を説明する表現。
5. “I would be happy if the result has managed to complement the work.” (結果が作品を補完できていれば嬉しい) – 仮定法現在と現在完了形を組み合わせた複雑な文構造。丁寧な希望を表現する際に役立ちます。
対談: ホラー映画の英語表現を学ぼう
エイングリッシュ: 今日は映画『近畿地方のある場所について』の記事を元に、ホラー映画で使われる英語表現について学んでいくエイ!特にビジネスシーンでも使える表現を紹介していくエイ。
ふうかさん: わぁ!私、ホラー映画大好きなんです!この前友達と観に行った映画では、私の悲鳴が100万デシベルくらいで、映画館中に響き渡っちゃって、周りのお客さん全員が耳栓をして帰ったんですよ~。
エイングリッシュ: 100万デシベルはさすがに大げさだエイ…それだと地球が爆発するレベルエイ。さて、まずは「notoriously」という単語について説明するエイ。これは「悪名高く」という意味で、否定的なニュアンスがあるエイ。
ふうかさん: へぇ~!じゃあ「ふうかさんは授業中に居眠りすることで notoriously です」って使えるんですね!
エイングリッシュ: いや、そこは「Fuuka is notorious for falling asleep in class」と言うエイ。形容詞の形で使うエイ。「notoriously」は副詞だから、「彼女は悪名高く怠け者だ」なら「She is notoriously lazy」となるエイ。
ふうかさん: なるほど~!じゃあ「エイングリッシュさんは魚なのに英語を話すことで notorious ですね!」ってことですね!
エイングリッシュ: それは褒め言葉として使ってるけど、「notorious」は基本的に悪い評判の場合に使うエイ。良い意味なら「famous」や「well-known」を使うエイ。僕の場合は「Ei-nglish is famous for speaking English despite being a fish」が正しいエイ。
ふうかさん: むむむ、難しいですね~。でも、この映画の「disturbing footage」ってのは、私が朝起きたときの寝癖とか、朝食前の顔とかも disturbing footage って言えるんですか?
エイングリッシュ: まぁ、確かにそれも「disturbing」かもしれないけど…本来は「心理的に不安や恐怖を引き起こす」ような強いネガティブな印象を与えるものを指すエイ。ビジネスでは「disturbing news」(不穏なニュース)のように使うこともあるエイ。
ふうかさん: なるほど!じゃあ、テスト前日に先生が「明日のテスト範囲を変更します」って言うのも disturbing news ですね!
エイングリッシュ: そうだエイ!それは学生にとっては本当に「disturbing news」だエイ。ビジネスでも急な計画変更は「disturbing news」と言えるエイ。
対談: 映画予告編の英語を理解しよう
エイングリッシュ: 次は映画予告編に関する英語表現を見ていくエイ。記事にある「main trailer」は「本予告」のことエイ。映画業界では「teaser」(ティーザー)、「trailer」(予告編)という言葉がよく使われるエイ。
ふうかさん: わたし、映画の予告編って9000回くらい見ちゃうんですよ!特にホラー映画は予告編の段階で怖くて、本編見る前に心臓が止まりそうになります!でも、teaser って何ですか?お茶のティーザーみたいなものですか?
エイングリッシュ: 9000回は見過ぎだエイ…ティーザーはお茶とは関係ないエイ。「tease」は「からかう」「焦らす」という意味で、ティーザーは本予告より短く、映画の詳細をあまり明かさず視聴者の興味を「焦らす」ための短い予告編エイ。
ふうかさん: あぁ!じゃあ友達にいつも「明日すごいこと教えるよ~」って言って、次の日に「やっぱナイショ!」って言うのも tease ですね!
エイングリッシュ: そのとおりエイ!それは典型的な「tease」エイ。「Stop teasing me and tell me the truth!」(からかうのはやめて本当のことを言って!)のように使うエイ。
ふうかさん: へぇ~!英語って面白いですね!あと、記事の中の「footage」って何ですか?足のことですか?
エイングリッシュ: 「footage」は「foot(足)」から来ている言葉だけど、映像素材のことエイ。昔はフィルムの長さをフィート(feet)で測っていたからエイ。「raw footage」(未編集映像)など、ビジネスプレゼンでも使える表現エイ。
ふうかさん: なるほど!じゃあ映画の予告編の映像を見て「This footage is so scary!」(この映像すごく怖い!)って言えるんですね!
エイングリッシュ: そのとおりエイ!完璧な使い方エイ!ビジネスでも「We need more footage for our presentation」(プレゼンにもっと映像素材が必要だ)のように使えるエイ。
対談: ホラー映画の感想を英語で表現しよう
エイングリッシュ: 最後に、ホラー映画を見た感想を英語で表現する方法を学ぼうエイ。例えば「It gave me goosebumps」(鳥肌が立った)や「It kept me on the edge of my seat」(ハラハラドキドキした)といった表現があるエイ。
ふうかさん: わたし、ホラー映画見てる時って席の端っこどころか、席の下に潜り込んじゃうくらい怖がりなんですよ~。でも、友達と3000年ぶりに映画見に行く約束をしたので、英語でカッコよく感想を言いたいです!
エイングリッシュ: 3000年ぶりはさすがに大げさエイ…。では、「I was scared out of my wits」(気が動転するほど怖かった)や「It made my blood run cold」(背筋が凍るようだった)という表現はどうエイ?
ふうかさん: わぁ、カッコいいです!でも「wits」って何ですか?ウィットに富んだジョークみたいな?
エイングリッシュ: 「wits」は「正気」や「分別」という意味エイ。「to be scared out of one’s wits」は「正気を失うほど怖がる」ということエイ。ビジネスでも「I was at my wits’ end」(どうしていいか分からなかった)のように使えるエイ。
ふうかさん: なるほど~!じゃあテスト前日に「I’m at my wits’ end with all this studying!」(この勉強でもう頭がパンクしそう!)って使えますね!
エイングリッシュ: そのとおりエイ!完璧な使い方エイ!他にも「It made my hair stand on end」(総毛立った)という表現もあるエイ。
ふうかさん: それ、巨人が負けたときにも使えそうですね!巨人ファンとしては、最近の試合結果に「My hair stands on end whenever the Giants lose a game!」って感じです!
エイングリッシュ: いや、それは違うエイ…「hair stand on end」は恐怖や驚きで鳥肌が立つことエイ。巨人の試合なら「It breaks my heart」(心が折れる)とか「It’s devastating」(壊滅的だ)の方が適切エイ。
ふうかさん: でも巨人が負けたときのショックといったら、どんなホラー映画よりも怖いんですよ!だから「The Giants’ loss was more terrifying than any horror movie」って言えますよね!
エイングリッシュ: まぁ…それは文法的には合ってるけど…ちょっと大げさすぎない?野球の試合結果とホラー映画を比べるのは…
ふうかさん: いえいえ!巨人が9回裏逆転サヨナラ負けするのを見るのは、『近畿地方のある場所について』を真夜中の心霊スポットで一人で見るより100倍怖いんですよ!
エイングリッシュ: もう何言っても無駄だな…。野球と英語を一緒に学びたいなら、別の回にしようか。
確認テスト
今回学んだ英語表現の理解度をチェックしましょう。以下の問題に答えてください。
- 「悪名高い」という意味の形容詞は何ですか?
a) Notoriously
b) Notorious
c) Notority
d) Notableness - 次の文の空欄に入る適切な単語は何ですか?
「The movie is __________ for nationwide release on August 8, 2025.」
a) planning
b) scheduled
c) timed
d) dated - 「disturbing footage」の正しい意味は?
a) 壊れた映像
b) 長い映像
c) 不安や恐怖を引き起こす映像
d) 足に関する映像 - 「I was scared out of my wits」の意味として最も適切なものは?
a) 賢くなるほど怖かった
b) 怖くて逃げ出した
c) 正気を失うほど怖かった
d) 冗談で怖がった - 映画の短い予告編で、詳細をあまり明かさず視聴者の興味を引くものは何と呼ばれますか?
a) Trailer
b) Teaser
c) Preview
d) Snippet
※答えは下にあります(白色で表示されているので、見たい場合はテキストを選択してください)
1. b) Notorious 2. b) scheduled 3. c) 不安や恐怖を引き起こす映像 4. c) 正気を失うほど怖かった 5. b) Teaser