Home / ライフスタイル・トレンド(Lifestyle & Trends) / 九州北部・四国が梅雨入り、沖縄が梅雨明け – 梅雨の英語表現を学ぼう

九州北部・四国が梅雨入り、沖縄が梅雨明け – 梅雨の英語表現を学ぼう

記事まとめ

気象庁は6月8日、九州北部地方(山口県を含む)と四国地方が梅雨入りしたとみられる、また沖縄地方が梅雨明けしたとみられると発表した。九州北部と四国の梅雨入りは平年より3〜4日遅く、昨年よりは早いタイミングとなった。一方、沖縄の梅雨明けは平年より13日早く、2015年とならんで1951年からの統計で最も早い記録となり、梅雨期間はわずか17日間で、1963年の11日間に次いで2番目に短い記録となった。

現在、西日本や東日本では梅雨前線の影響で所々で雨が降っており、沖縄は太平洋高気圧に覆われて晴れている。九州や四国では10日頃にかけて断続的に強い雨が予想され、その後も梅雨前線は停滞し梅雨らしい天気が続く見通しである。7月上旬にかけては前線の活動がたびたび活発化することが想定されている。

沖縄では太平洋高気圧に覆われて梅雨前線の影響を受ける日が少なくなるが、熱帯低気圧等からの湿った空気の影響で雨の降る日もあるとのことだ。

まだ梅雨入りの発表がない中国地方から関東甲信地方でも、今週は梅雨前線に沿って東進する雨雲がたびたび通過し、雨が降ったりやんだりの一週間になる見込みで、明日から明後日にかけて梅雨入りとなる可能性が高い。北陸や東北も今週末にかけて梅雨入りとなる可能性がある。

ウェザーニュースによる今年の梅雨の見通しでは、梅雨明けは全国的に平年並みかやや早めと予想している。7月になると太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の停滞する位置は北上し、次第に不明瞭になると予想している。

気象庁では現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報的に「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っている。あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがある。

English Translation: Japan’s Rainy Season Update

Japan Meteorological Agency Announces Rainy Season Start in Northern Kyushu and Shikoku, End in Okinawa

The Japan Meteorological Agency (JMA) announced on June 8 that the rainy season, known as “tsuyu” or “baiu” in Japanese, has likely begun in northern Kyushu (including Yamaguchi Prefecture) and Shikoku regions, while it has likely ended in Okinawa. The rainy season in northern Kyushu and Shikoku has started 3-4 days later than average but earlier than last year. Meanwhile, Okinawa’s rainy season has ended 13 days earlier than average, tying with 2015 as the earliest end on record since statistics began in 1951. The rainy season in Okinawa lasted only 17 days, the second shortest on record after the 11-day season in 1963.

Currently, western and eastern Japan are experiencing rainfall in various areas due to the seasonal rain front, while Okinawa is sunny as it is covered by the Pacific high-pressure system. In Kyushu and Shikoku, intermittent heavy rain is expected until around June 10, after which the rainy season front will remain stationary, continuing typical rainy season weather. Frontal activity is expected to intensify periodically through early July.

In Okinawa, there will be fewer days affected by the seasonal rain front as the region is covered by the Pacific high-pressure system. However, there may still be rainy days due to moist air from tropical low-pressure systems.

Regions from Chugoku to Kanto-Koshin, where the rainy season has not yet been officially declared, are expected to experience rain clouds moving eastward along the seasonal front throughout this week, resulting in intermittent rainfall. These regions are likely to enter the rainy season in the next day or two. The Hokuriku and Tohoku regions may also enter the rainy season by the end of this week.

According to Weathernews forecasts, the end of this year’s rainy season is expected to be around average or slightly earlier nationwide. In July, as the Pacific high-pressure system strengthens its northward expansion, the stationary rain front will move northward and gradually become less defined.

The JMA issues “rainy season onset” and “rainy season end” announcements based on weather patterns observed so far and forecasts for the upcoming week. As these are preliminary reports based on forecasts, the official statistics may be updated in autumn after considering the actual weather patterns that occurred.

英語で学ぶ日本の梅雨

上記の英文には、日本の梅雨に関する様々な英語表現が含まれています。ここでは、その中から重要な表現をピックアップして解説します。

1. 梅雨に関する基本表現

rainy season (梅雨): 日本の梅雨を表す最も一般的な英語表現
tsuyu / baiu (梅雨): 日本語をそのまま使うこともある
seasonal rain front (梅雨前線): 梅雨の原因となる前線を表す表現
stationary front (停滞前線): 動きの遅い前線を表す気象用語

例文:
“The rainy season in Japan, known as tsuyu, typically lasts from early June to mid-July.”
(日本の梅雨と呼ばれる雨季は、通常6月初旬から7月中旬まで続きます。)

2. 気象用語と表現

onset (入り): 「〜の始まり」を意味する表現で、”rainy season onset”で「梅雨入り」を表す
end (明け): “rainy season end”で「梅雨明け」を表す
Pacific high-pressure system (太平洋高気圧): 梅雨の動きに影響を与える気象システム
intermittent heavy rain (断続的な強い雨): 梅雨時期に特徴的な雨のパターン
frontal activity (前線の活動): 前線に関連する気象現象の活発さ

例文:
“The onset of the rainy season was announced 3-4 days later than average.”
(梅雨入りは平均より3〜4日遅く発表されました。)

3. 文法ポイント

上記の英文には、いくつかの重要な文法的特徴があります:

現在完了形の使用

“The rainy season has likely begun…”
“Okinawa’s rainy season has ended…”

これらの文は現在完了形を使用しており、過去に起きた出来事(梅雨入り・梅雨明け)が現在にも関連していることを示しています。”has likely begun”のように、”likely”などの副詞を追加することで可能性を表現することもできます。

受動態の活用

“Okinawa is covered by the Pacific high-pressure system.”
(沖縄は太平洋高気圧に覆われています。)

受動態は、行為を受ける対象(この場合は沖縄)を主語として強調したい場合に使われます。

分詞構文

“…resulting in intermittent rainfall.”
(…断続的な降雨をもたらしています。)

“resulting in”は分詞構文で、先行する内容の結果を簡潔に表現しています。

4. 語彙のポイント

stationary (停滞している): 動かない、固定されている
intensify (活発化する): 強くなる、激しくなる
periodically (たびたび): 定期的に、周期的に
preliminary (速報的な): 暫定的な、予備的な
northward expansion (北への張り出し): 北方向への拡大

これらの語彙は気象レポートでよく使われるため、理解しておくと天気予報の英語ニュースを読む際に役立ちます。

対談: 梅雨を英語で表現するには?

エイングリッシュ: 皆さん、こんにちはエイ!今日は日本の梅雨について英語で説明する方法を学んでいきましょうエイ!

ふうかさん: エイングリッシュさん!梅雨って英語でなんて言うんですか?「レイニー・シーズン」でいいんですか?それとも「アメアメ・タイム」とか?

エイングリッシュ: 「アメアメ・タイム」は全く聞いたことがないエイ…。一般的には “rainy season” と言いますエイ。ただ、日本の梅雨は世界的にも特殊な気象現象なので、”tsuyu” や “baiu” とそのまま日本語を使うこともありますエイ。

ふうかさん: へえ!じゃあ梅雨入りと梅雨明けは英語でなんて言うんですか?「レイニー・シーズン・イン」とか「レイニー・シーズン・アウト」?

エイングリッシュ: そんな直訳はしませんエイ…。梅雨入りは “onset of the rainy season”、梅雨明けは “end of the rainy season” が一般的ですエイ。気象庁の英語サイトでも “beginning of the rainy season” や “end of the rainy season” という表現を使っていますエイ。

ふうかさん: “onset” って何ですか?聞いたことないです!私、英語を10000年勉強してきましたけど初めて聞きました!

エイングリッシュ: 10000年も生きてないでしょうエイ…。”onset” は「発生」「始まり」という意味で、特に症状や気象現象の始まりについて使われることが多いですエイ。例えば “the onset of symptoms”(症状の出現)とか “the onset of winter”(冬の始まり)といった使い方をしますエイ。

ふうかさん: なるほど!じゃあ「梅雨が始まりそうな気がする」って英語で言いたいときは “I feel the onset of tsuyu is coming” でいいんですね!

エイングリッシュ: うーん、それは少し不自然ですエイ。”I think the rainy season is about to begin” や “It seems like the rainy season is starting soon” というほうが自然ですエイ。”onset” は主に専門的な文脈や報道で使われる単語ですエイ。

ふうかさん: わかりました!でも梅雨の特徴である「じめじめ」って英語でなんて言うんですか?

エイングリッシュ: 「じめじめ」は “humid” や “muggy” と表現しますエイ。梅雨時期の不快な湿気を表すなら “The rainy season in Japan is characterized by high humidity and muggy conditions.” というような言い方ができますエイ。

対談: 日本特有の気象現象を英語で説明するコツ

エイングリッシュ: 続いて、日本特有の気象現象を英語で説明するコツについて話しましょうエイ!

ふうかさん: そういえば、台風も日本特有ですよね!世界中で100万個の台風が毎年日本に来るって聞きました!

エイングリッシュ: そんなに来たら地球が終わりますエイ…。まず、台風は日本特有ではなく、英語では “typhoon” と呼ばれますエイ。ただし、発生する場所によって呼び名が変わり、大西洋では “hurricane”、インド洋や南太平洋では “cyclone” と呼ばれますエイ。

ふうかさん: へえ!じゃあ梅雨前線は英語でなんて言うんですか?「ツユフロント」?

エイングリッシュ: 「ツユフロント」なんて言いませんエイ。梅雨前線は英語では “seasonal rain front” や “baiu front” と表現しますエイ。気象学的には “stationary front”(停滞前線)の一種ですエイ。

ふうかさん: じゃあ、「今日は梅雨空だなあ」って英語で言いたいときはどうすればいいんですか?

エイングリッシュ: 「梅雨空」は直訳すると難しいですが、”It’s a typical rainy season day” や “The sky looks gloomy with the seasonal rain” のように表現できますエイ。

ふうかさん: 「土砂降り」は英語で “soil falling” ですか?

エイングリッシュ: それは土砂崩れになってしまいますエイ!「土砂降り」は “heavy rain”、”downpour”、”torrential rain” などと表現しますエイ。特に強調したい場合は “It’s raining cats and dogs” という慣用表現も使えますエイ。

ふうかさん: 猫と犬が降るんですか!?それって動物虐待じゃないですか!?

エイングリッシュ: 実際に動物が降るわけではないですエイ…。これは「激しく雨が降っている」ことを表す慣用表現ですエイ。英語にはこのような慣用表現が多いので、覚えておくと役立ちますエイ。

ふうかさん: よかった~。私、猫も犬も好きなので、空から降ってきたら大変だと思いました!

対談: 気象情報を英語で聞き取るポイント

エイングリッシュ: 最後に、英語の気象情報を聞き取るポイントについて話しましょうエイ!

ふうかさん: アメリカの天気予報って「トゥデイズ・ウェザー・イズ・サニー!」って感じなんですか?

エイングリッシュ: そんな単純じゃないですエイ。英語の天気予報は “Today’s forecast calls for sunny skies with a high of 75 degrees” のような表現が一般的ですエイ。”calls for” は「〜を予測する」という意味ですエイ。

ふうかさん: “high of 75 degrees” って何ですか?75度も熱いと人間蒸発しちゃいますよ!

エイングリッシュ: アメリカでは華氏を使うので、75°Fは約24°Cですエイ。”high” は「最高気温」、”low” は「最低気温」を表しますエイ。気象情報を聞くときはこの単位の違いに注意する必要がありますエイ。

ふうかさん: なるほど!じゃあ「降水確率30%」は英語でなんて言うんですか?

エイングリッシュ: “30 percent chance of rain” または “30% chance of precipitation” と言いますエイ。”precipitation” は「降水」を意味する専門用語で、雨、雪、霰などを含みますエイ。

ふうかさん: “precipitation” って難しい単語ですね!私の脳から98%の確率で precipitation しそうです!

エイングリッシュ: そういう使い方はしませんエイ…。ところで、梅雨時期の気象情報でよく出てくる「線状降水帯」という言葉も英語で表現できますエイ。英語では “linear precipitation band” や “training thunderstorms” と言いますエイ。

ふうかさん: “training” って「訓練」じゃないですか?雷が訓練してるんですか?

エイングリッシュ: この場合の “training” は「列車のように一列に並ぶ」という意味ですエイ。同じ場所に次々と雷雨が発生する様子を列車に例えているんですエイ。

ふうかさん: へえ~!でも雨が降ると困りますよね。巨人の試合が中止になっちゃいます。巨人軍は読売ジャイアンツなので英語でGiantsですが、梅雨でジャイアンツの試合が中止になったら “Giants game canceled due to tsuyu” と言えばいいんですね!

エイングリッシュ: なんでそんな話になるんだ!ちなみに雨で試合中止するだけなら “due to rain” でいいんだよ!

確認テスト

以上の内容を踏まえて、あなたの理解度をチェックする確認テストです。以下の問題に答えてみましょう。

1. 日本の梅雨を英語で表現する場合、最も一般的な言い方は何ですか?
a) Wet season
b) Rainy season
c) Monsoon season
d) Typhoon season

2. 「梅雨入り」を英語で表現する適切な言い方は?
a) Rainy season in
b) Onset of the rainy season
c) Start of the wet days
d) Beginning of tsuyu time

3. 次の文の空欄に入る最も適切な言葉はどれですか?
“The rainy season in Japan is characterized by high humidity and ________ conditions.”
a) rainy
b) wet
c) muggy
d) slippery

4. 「土砂降り」を表す英語表現として正しくないものはどれですか?
a) Heavy rain
b) Downpour
c) Soil falling
d) Torrential rain

5. 英語の天気予報で “There is a 60% chance of precipitation tomorrow” という表現があります。これは日本語でどのような意味ですか?
a) 明日は60%の確率で晴れる
b) 明日は60%の確率で雨が降る
c) 明日の湿度は60%になる
d) 明日の気温は60度になる

6. 英語の “stationary front” は日本語では何と呼ばれますか?
a) 温暖前線
b) 寒冷前線
c) 停滞前線
d) 閉塞前線

7. 「梅雨明け」を英語で表現する適切な言い方は?
a) End of the rainy season
b) Rainy season out
c) Finish of tsuyu
d) Stopping of baiu

8. 英語で気温を表現する際、アメリカでは主にどの単位が使われますか?
a) 摂氏(Celsius)
b) 華氏(Fahrenheit)
c) ケルビン(Kelvin)
d) ランキン(Rankine)

【答え】(白色で表示していますので、確認する際はテキストを選択してください)
1. b
2. b
3. c
4. c
5. b
6. c
7. a
8. b

関連リンク

ウェザーニュース:九州北部・四国が梅雨入り 沖縄が梅雨明け(最早タイ) 気象庁発表

タグ付け処理あり: